秋彼岸供養

秋分の日11時から 法要後法話

仏教ではこの世を此岸(しがん)、悟りを開いた仏様の世界を彼岸(ひがん)という。此岸は煩悩が渦巻く世界。彼岸は悟りの世界。9月20日から26日までのお彼岸の間は本来は此岸から彼岸へ向かうための修行の期間である。そしてお彼岸の期間に私達はもうすでに彼岸へと渡ったご先祖様のお墓お参りに行き手を合わせる。

優婆寺でもお彼岸に入ると多くの方がお墓参りに訪れる。

ご先祖様がいなければ今の自分は存在しない。そんなことを思うとお墓の前で手を合わせたとき「ありがとうございます」という気持ちになる。此岸から彼岸に向うために「六波羅蜜」という6種の実践項目がある。

勝手ながらもう一つの項目を付け加えたい。それは感謝という実践項目である。「六波羅蜜」の実践項目には入っていないのでこれを実践しても悟りの世界にはいけないだろうが、ご先祖様とは堅くつながった心持ちになる。この気持ちが煩悩が渦巻く世界を生き抜く力を与えてくれる。