
手元供養には全部のお骨を自宅に安置する場合とお骨の一部を自宅に安置する場合の二通りが考えられる。
ここではお骨の一部を仏像の中に納める手元供養をご紹介したいと思う。
胎内舎利仏(たいないしゃりぶつ)という13㎝ぐらいの小さな仏像の中にお骨を納める手元供養がある。
胎内(たいない)とは仏様の体の中をあらわし、舎利(しゃり)とはお骨のことである。
亡くなった方のお骨を仏像の中に納めることによって、その方は胎内舎利仏として、常に寄り添い、見守ってくれるという。お仏壇に入れっぱなしではなく、食事の時はテーブルに置いて一緒に食事をしたり、コーヒーを飲みながら沈黙の会話を楽しんだり、旅行に一緒に連れ出しても問題はない。アクティブな人は、お仏壇は必要ないかも知れない。
心理学では、このようなコミュ二ケーションを存在のコミュ二ケーションと言うらしい。物も言わず、動きもせず、感情もあらわさないが、お顔をじっと見ていると何かが伝わってくる。その伝わってきたことに言葉を返し、感情が動き、行動をしている自分がいる。
生きていたとき以上に深いコミュニケーション。
不思議な世界だ。